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よく診る眼科の病気

近視・乱視・老眼への当院の考えと治療法

近視・乱視は全世代で時期(子供・大人・高齢者)に応じて治療が可能です。例えば子供では眼鏡などで近視・乱視を矯正するだけでなく、オルソケラトロジーやマイオピン点眼、さらにはレッドライト療法を用いた近視抑制治療が普及してきました。大人はICLを用いることで近視・乱視を矯正することが可能です。近い将来には老眼対策を兼ねた多焦点ICLも主流になってくることが予想されます。高齢者になりますと白内障治療の際に近視・乱視・老眼の全てに治療アプローチすることが可能な時代となってきています。

全世代のチャート図

ものもらい(麦粒腫―ばくりゅうしゅ・霰粒腫―さんりゅうしゅ)の症状と注意点

ものもらいと言われる症状は大きく分けて2つの鑑別があり、一つは瞼に細菌が感染した麦粒腫という状況であり、もう一つは瞼の脂肪組織が詰まった状態である霰粒腫が挙げられます。前者の麦粒腫は感染を起こしているので触ると疼痛と熱感があります。後者の霰粒腫は触っても痛みなどはなく、しこりを実感する程度のことが多いです。治療は原因に応じて変わってきます。麦粒腫では抗生剤の投与を行い、霰粒腫では保湿とステロイド軟膏を用いて治療します。

霰粒腫と麦粒腫が似ている図

麦粒腫(左)と霰粒腫(右)は見た目だけでは判別が難しい

結膜炎の症状と注意点

結膜炎は感染や自己免疫の反応により眼球が充血して、目やにを生じます。感染性結膜炎において細菌に感染したかウイルスに感染したかが大事な鑑別になります。細菌が原因の場合は抗生剤の投与で1週間以内に落ち着くことが多いです。ウイルス性の場合は抗菌剤に抵抗性を示すに留まらず、他人に接触することで感染拡大を促してしまう側面があります。ウイルス性結膜炎の中でもアデノウイルスは特に感染力が強く、出勤・登園禁止の対象となるため、眼科での検査が必要となります。

アデノウイルス結膜炎

かゆみの原因と注意点

かゆみを自覚する場合、それを引き起こしている原因を究明することはもちろん大事ですが、その原因を早い段階で治療することもとても大事です。例えば季節性の花粉によるアレルギーが原因であった場合、花粉が飛びはじめて痒みを自覚してから治療するのではなく、症状が出る前から予防的に治療することが大事です。このように先取りして能動的に治療することで良い状態を維持することをプロアクティブ療法と呼びます。

プロアクティブのグラフ

アレルギーの原因と注意点

アレルギーの原因として代表的なものはスギ・ヒノキなどの花粉が挙げられ、春先に痒くなるイメージが強いですが、花粉は春先だけでなく秋に痒くなるヨモギ・ブタクサなどもあります。またハウスダストなどが原因のアレルギーでは季節関係なく通年性に痒くなることもあります。大事なことは自分が何のアレルギーを持っているかを理解し(重複してアレルギーを持っていることもあります)、それぞれに応じた注意を払うことです。

花粉の原因

眼内異物の症状と注意点

眼内異物は目の中にゴミや異物が入ることで不快感や疼痛を訴えます。コンタクトレンズを使用した後に外せなくなり、見失ってしまうことで眼内異物となって受診するケースがよくあります。この際に患者さんから「目の裏側に入り込んで取れなくなってしまったらどうしよう」といった訴えが最も多い不安です。これに関して眼球は解剖学的に眼球結膜と呼ばれる白目の皮の部分が瞼とくっついて裏打ちしているため、異物が眼球の後ろ側に回ることはあり得ません。異物感などの訴えがある際には瞼の裏側や眼球の隅々を調べることで必ず異物は見つかりますので困った際は眼科を受診しましょう。

眼球結膜の裏打ち

ドライアイの症状と注意点

ドライアイは涙が不安定になることが原因で目の表面に不快感が生じる慢性疾患です。涙の量が少なかったり、涙の蒸発が亢進していたり、物理的に涙を失ってしまう構造があったりと、原因は多岐に渡るため、ドライアイによる症状(乾き・眩しさ・かすみ・異物感など)を自覚する方や気になる方は一度ドライアイの精査を調べて見ることを勧めます。ドライアイは季節によっても自覚症状が変わることがあります。例えば乾燥する冬場やエアコンを多用する夏場はドライアイ症状が悪化し、湿度が上がる梅雨の時期は症状が和らぐことが多いです。

涙液が減少している比較図

眼精疲労の症状と注意点

目の使いすぎが原因で目の霞みや目の奥の痛み、肩こりなどが出現し休息をとっても回復しない状態を眼精疲労と言います。頭痛や肩こりがひどく眼科以外の病院を受診して問題なしと言われ、眼科を受診して初めて眼精疲労が原因と診断されるケースもあります。眼精疲労を引き起こす原因で最も多いのが近行作業(ずっと近くを見ている状況)です。現代社会においてスマートフォンやパソコンなどの近くを見続ける環境が激増する状況は眼精疲労に陥りやすいと言えます。症状を緩和するために環境整備をしたり、点眼治療したりすることが必要です。またドライアイが潜在的にあって霞みが強く、眼精疲労を悪化させるケースなどもありますので目の奥の痛みや肩こりで困っている方は一度、眼科での精査をお勧めします。

近い距離で眼精疲労の画像

それぞれの病気の基本的な治療法

投薬治療

点眼薬や内服薬によって治療を行います。

  • 緑内障
  • ドライアイ
  • 結膜疾患
  • 翼状片
  • 視神経症
  • 加齢黄斑変性
  • 網膜静脈閉塞
  • ぶどう膜炎
  • 感染性眼内炎
  • 角膜感染症
  • 眼精疲労
  • 麦粒腫
  • 霰粒腫
  • 花粉症

レーザー治療

レーザー機器を使い、治療を進めます。

  • 白内障
  • 緑内障
  • 糖尿病網膜症
  • 網膜剥離、網膜裂孔
  • 網膜静脈閉塞

視能訓練

視能訓練士(国家資格を持った医療技術者)が斜視や弱視の訓練などを行います。

  • 斜視
  • 弱視

眼鏡処方

眼鏡やコンタクトによって矯正を行います。

  • 近視、乱視、遠視(眼鏡やコンタクトによる矯正)
  • 斜視
  • 弱視
  • 老視
  • 眼精疲労

※眼鏡・コンタクトの処方箋の発行は原則午後の外来(予約制)になります。
※当院のコンタクトの取り扱いはSeed社のみになります。

取り扱いレンズはこちら

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