白内障はどんな検査でわかりますか
視力検査や診察室の顕微鏡で直接水晶体を観察することでわかります。
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眼の中にある水晶体が白く濁ることで視力が下がって、ものがぼやけて見えます。
視力検査や診察室の顕微鏡で直接水晶体を観察することでわかります。
白内障が進むとフィルターがかかったような見え方になり治療は手術が必要であり、手術以外では見え方を戻すのは難しいです。
目安として矯正視力(メガネをかけた視力)が0.7以下になったり、日常生活に支障をきたしたり、診察で強い濁りを認めた際には治療を推奨しています。
紫外線が誘因の一つに挙げられますので外出時には注意していただきたいですが、加齢による影響がありますので歳を重ねればどうしても進行してしまう側面もあります。
自覚症状がない場合は行動に制限はありませんが霞みを自覚し、視力検査の結果が極端に悪い場合は運転などで事故を起こす可能性が出てきますので一度眼科で相談することを勧めます。
アトピー体質の方は慢性的な痒みからくる炎症の影響で白内障になりやすい傾向があります。また強度近視の方も白内障が早く生じてきますので定期検診を勧めます。糖尿病に罹患している方やステロイドを使用している方も白内障の発症が早いことがわかっています。また過去に外傷(目をぶつけた、殴られた)などの既往がある方も炎症が誘因となって白内障になりやすいです。
白内障を長年放置すると文字が見えなくなり、光を感じるか程度の視力まで低下してしまいます。このような状況に陥ると生活レベルが極端に低下しますので、治療を受けて視力回復することを勧めます。
白内障手術をして濁った水晶体を摘出した後に、代わりの眼内レンズを入れます。このレンズは一生眼の中で機能し続けます。したがって白内障手術をすると恒久的に視力は良好です。
白内障手術は顕微鏡を用いた繊細な手術でありますが、執刀医の経験が十分にあれば安全に施行できる治療です。
術後に眼内レンズを収めている袋(水晶体嚢)が経年変化して、白内障の自覚症状が再燃することがあります。この症状を後発白内障と呼び、白内障治療を受けた方の10人に1人程度の割合で発症します。自覚症状が強い場合は濁った袋をレーザーで治療してもう一度見えるようになることが可能です。
また手術後に感染予防の目薬を使用しますが適切な使用を怠ったり、不潔な環境になった際に菌が傷口から侵入する眼内炎の状況に陥ることが稀にあります。不幸な状況に陥らないためにも手術治療を受ける際は医師の指示を守って定期検診を必ず受けるようにお願いします。
大きく分けて保険診療で行うか、選定療養(一部自己負担)で行うか、自由診療で行うかで眼内レンズが変わってきます。保険診療では単焦点の眼内レンズを用いますが、乱視がある方は保険診療で乱視矯正も可能です。選定療養や自由診療を用いると様々な焦点にピントが合う多焦点眼内レンズを用いた治療が可能です。必ず多焦点眼内レンズの方が優れているというわけではなく、単焦点・多焦点のそれぞれにメリット・デメリットがあります。大事なのは治療を受ける方の生活スタイルや重要視する距離感になりますので手術前に執刀医とよく相談して決めていくことを勧めます。
一度入れた眼内レンズは基本的には入れ替えはしませんが、眼内レンズに不備がある場合(多焦点から単焦点のレンズに変更したい、など)は入れ替えることも可能です。詳しくは執刀医とよく相談してみることを勧めます。
当院では治療を希望される方に対して、精密検査(白内障以外の疾患の影響はないか、等)と十分な相談を行なって治療方針を決めていきます。上述しました通り、白内障治療において大事なのは患者さんの生活スタイルや重要視する距離感になりますので、治療前によく相談して話し合って一緒に決めていくことが大事だと考えています。白内障は年齢を重ねればいずれは治療しなければなりません。治療を受ける決心をした患者さんに対して、手術に対する不安を取り除き、術後に満足してもらえるためにはオーダーメイドでの治療プランの作成と入念な打ち合わせが不可欠となります。
実際の手術時間は5~10分程度であり、麻酔の目薬を用いて痛みを感じることはほぼありません。リラックスした状態で治療を提供できるようにスタッフ一同でサポートする環境を提供しております。白内障治療を当院に任せて良かったと満足して頂けるように日々精進してまいります。治療時期を急ぐケース(免許の更新日が近い等)にも随時対応して間に合わせますのでご相談ください。また白内障手術したら終わりではなく、術後ケアや定期検診も重要と考えております。治療を終えた後も日々の検診を怠らず、生涯にわたり目の健康状態を維持して患者さんの福音となれれば幸いに思います。
年間約1000件の白内障手術執刀(関連病院での執刀を含む)を担当しております。
大学で勤務していた頃は、これから白内障手術を執刀する眼科医達に対して手術の技術指導・教育を担当しておりました。また大学に紹介される難症例白内障手術の執刀を対応してきました。手術の際に生じる炎症・侵襲を最小限にするための基礎研究も続けてきました。
全ての経験・技術を患者さん、およびその家族の立場に立って還元してまいります。また網膜硝子体手術の欄で記載がある通り、白内障手術中に予期せぬ合併症(水晶体落下など)が生じることがあります。白内障だけの治療を行っていると有事の際に大学病院へ緊急紹介することもあったりします。しかし当院では網膜硝子体手術まで執刀可能ですので、迅速に対応できる環境があります。何かあった際のバックアップも万全なので安心して相談頂けましたら幸いです。