オルソケラトロジーはなぜ夜なのですか
日中を裸眼で快適に過ごすために寝ている間に角膜矯正を行うために夜にオルソケラトロジー専用レンズを装用します。
日比谷線広尾駅徒歩3分 03-6432-5977
夜間、寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装用し角膜を平坦化させることで近視を矯正し、日中に裸眼で生活することを目的とする治療法です。
レーシックと異なり手術を伴わないので心理的・身体的に負担が少なく、いつでも治療を中断することができます。
オルソケラトロジーに使用するレンズは、手術をすることなく角膜の形状を変化させて近視を矯正する医療機器です。
レンズは複数のカーブからなる特殊なデザインとなっており、それによって角膜の形状を矯正することができます。
そのため翌朝レンズを外した後も一定時間効果が持続し(角膜が矯正された状態を保つことができ)、日中裸眼で生活できるようになるのです。
日中を裸眼で快適に過ごすために寝ている間に角膜矯正を行うために夜にオルソケラトロジー専用レンズを装用します。
効果に個人差はありますが裸眼視力が向上して回復します。なお、強度近視や乱視・遠視は矯正できないためオルソケラトロジーの対象外となります。
オルソケラトロジーは、近視の矯正が得られるだけでなく、眼軸の延長が抑制される(通常の眼鏡やコンタクトレンズ比で平均30~60%の抑制効果)ことが多くの研究により示されており、10年を超える有効性と安全性の報告もあることから、比較的信頼性の高い治療法と言えます。
中止すればおよそ2週間で元の角膜形状に戻りますので可逆的な近視矯正治療になります。
レンズ自体は2~3年前後で寿命がきます。定期的に眼科受診してオルソケラトロジーレンズに傷などがないかチェックしてもらうことを推奨します。
誤った使用方法を続けたり、レンズケアを怠って不潔に使用を続けると角膜感染症を引き起こしたり、角膜内皮障害を引き起こす可能性はあります。
上述するリスクを伴うため未成年への使用は慎重実施となっておりますが、一般的に若い方の方が、角膜が柔らかくレンズによる近視矯正効果は高い傾向があります。
片目だけを矯正することも可能ですが、不同視(左右の視力の差が大きい状態)(ガチャ眼な見え方)になってしまいますのでお勧めはできないです。
角膜に疾患のある方、緑内障、ぶどう膜炎、網膜疾患や弱視のある方は不適応になります。
基本的に自費診療になりますのでクリニックによって費用は様々です。
初期費用が高い欠点を補うために、オルソケラトロジーの定額制も始まっています。
詳しくは下記を参照ください。
医療費控除の対象となります。
日常生活をメガネやコンタクトせずに楽しみたい方にお勧めです。興味がある方はまず眼科で近視の程度や眼疾患の有無や涙液の状態の精査をします。異常なければトライアルレンズを装用し試してみて評価してコンタクトの度数を処方していきます。初めてレンズを着けてから、翌日には効果が現れ、1~2週間で目標視力に到達します。
当院ではオルソケラトロジーの定額制プラン(サブスクリプション)を導入しております。
定額制プランのメリットは、夜間にコンタクトをつけるため、治療中止となってしまった場合のリスクを軽減できること、またレンズの保証がより充実しており、年齢変化で近視が進んだ際のレンズ交換や紛失等による突発的な費用負担を減らせることがあります。
※新規に当院でオルソケラトロジーを希望する際に、ソフトコンタクトレンズを使用している場合は1週間程度、ハードコンタクトレンズを使用している場合は2週間程度、他院でオルソケラトロジーで治療中の場合は1ヶ月程度の、使用中止期間を推奨しております。初診で予約する際はご留意お願いします。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
※当院でのオルソケラトロジー処方に際して大まかに3回(適応検査、初回トライアルレンズのお渡し、装用後の最終確認)の受診が必要となります。
近年、オルソケラトロジーによる近視の進行抑制効果が海外の文献で報告され、世間で関心を集めております。実際に小学生に対するオルソケラトロジー処方は増えてきております。
一方で未熟な10歳以下の子供に対して安易にオルソケラトロジーを進めることは上述した角膜感染症のリスクが高まり注意が必要です。子供へのオルソケラトロジーの処方は、本人の成熟度と保護者の十分な理解・協力が不可欠です。当院では細かいソーシャルな情報もしっかりと共有して患者さん・家族と話し合いながら治療方針を決めていきます。些細な悩みでも遠慮なくご相談ください。